――「サマーバケーション」と「カーステレオから」はシチュエーションがつながっている気がします。
カネコ 大学生のときによく夜中に車を出して、何人かの友達と乗って、めっちゃ爆音で曲をかけて、間奏でギターソロがギャーッと来たら、みんなで「このリフ馬鹿やー!」とか言いながら、ゲラゲラ笑ったりしていたんです。そういう遊びがすごく好きなんですよね。
――〈カーステレオからでっかい音の 笑えるギターが聴こえてくるだろ〉って、そのまんまの歌詞が楽しい。
カネコ 車で聴く音楽って、特に印象に残ると私は思っていて、このアルバム全体がそうなってくれるといいな。この曲はカセットで出した「序章」のカップリングだから「カーステレオから」と名づけたという理由もあるんだけど、やっぱり車で音楽を聴く行為そのものが大好き。高速道路は速いし、景色が流れるってすごいことだし、そういう気持ちよさが分かりやすくダイレクトに伝わってくれたらいちばん嬉しい。
この曲は林(宏敏)くんがギターソロを弾き狂ってくれてよかった。Bobのドラムも面白すぎて。レコーディングでみんなが「頭おかしくなっちゃったよ~」って言ってたら、Bobがそこから開花しちゃって、ドカドカドカドカって叩きまくるからみんなで爆笑して。私とベースの本村(拓磨)くんだけはリズムを守るっていう、めっちゃ面白いレコーディングだった。歌より後奏が長いのも面白いし。後半の流れがすごく気に入っています。