ロマンス宣言

――「ロマンス宣言」の歌詞にも面白いフレーズがありますね。〈だれにも見せない わたしの理想の家族計画〉。

カネコ やばい!

――2番では〈わたしの理想の喧嘩計画〉(笑)。計画を立てるのは好きですか?

カネコ いや、計画立てるのはマジ下手くそ(笑)。この曲の歌詞は、勢いで全部書いちゃって……いつまで私はひとり暮らしでこういう生活をしているんだろう、でも絶対に可愛いおばあちゃんになりたいから、マジでそろそろ恋とかしないとやばい! って思ったことがあったんです。

――〈そろそろロマンスどうにかしなくちゃ〉と念じている。

カネコ ほんとにそういうこと。一刻でも早く手に入れなきゃ! って。

――ここでも〈おしゃれな出窓に 花を飾って〉と言っています。

カネコ そういう生活をしたいんです。

――その続きの歌詞は〈大きな犬の横にはロマンス〉。大きな犬を飼いたいと?

カネコ 猫と犬が飼いたくて、まず今年は猫を飼おうと決めているんですけど。私は動物がいないと無理。小さいときからずっと傍に猫がいる暮らし方をしてきて、今も実家には猫が2匹います。上京してきたときに一番つらかったのが猫がいないことで、その状況がありえなくて。猫の前ならダンスしていてもいいし、何も気にせずに歌えるし、寂しいときは一緒に遊んでくれるし。実家にいたときは、猫が心の拠り所みたいになっていて。朝方とか耳元で「ニャー、布団に入れてくれ」って鳴いてきて、ほんと愛おしい。今年こそはマジで飼おうと思ってます。でも、犬もすごく好きだから選べない。犬も飼うぞ!って。

――これは他愛ないといえば他愛ない歌だけど、人気曲ですよね。

カネコ みんな、すごくライブでノってくれます。この曲もアレンジがこんな風になるとは思っていなかった。「恋しい日々」のときと一緒で、濱野さんが「これはさ、昭和のアイドルみたいな感じにしようよ」って提案してくれて。本当にアレンジの引き出しが多い人だから、「カネコはタンバリンだけでいいんじゃない?」っていうノリで、最初はアコースティックセットのとき、本当にタンバリンを叩いて、リズムボックスで音を流す感じでやってたんです。でも、バンドでやるときは、私もギターを弾いて、生のドラムでやっていたら、だんだんリズムが速くなってきて、しまいには突進していく曲みたいになった(笑)。

――速いテンポの方が「宣言してる感」が出るし。

カネコ そう(笑)。曲の展開が全然ないのも気に入っていて、ハイ!ハイ!って感じで終わるのがすごくいいなー、と思ってる。

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